- ナルコレプシー【なるこれぷしー】[学問][心理]
- 突然、気を失ったように睡眠してしまう病。睡眠時間や場所、時間を問わず、耐え難い強烈な眠気に襲われる(睡眠発作)ため、重度になると真っ当な生活が難しい。
感情の昂ぶりから脱力して動けなくなるカタプレキシー(情動脱力発作)を併発させるケースも多いが、カタプレキシーがない場合ももちろん存在する。
睡眠中は、夢(主に悪夢)や寝言が多く、短時間で途中覚醒しやすい。
眠気やカタプレキシー(情動脱力発作)以外の症状としては、次のことがあげられる。
・入眠時幻覚
…就寝後すぐに、半分覚醒している状態になり、幻覚を見てしまう症状。寝てるのに起きている状態。
(ありもしない映像や幻聴などの)幻覚をはっきり認識している所が夢と違う点である。
・睡眠麻痺
…一般的に金縛りと呼ばれるモノ。開眼し、意識がはっきりしているのにも関わらず、体を動かせない。
睡眠と覚醒の移行期に起こる脱力状態である。
・夜間熟睡困難
…寝付きが良いナルコレプシーだが、いざ就寝してもすぐ目が覚めてしまう。
それを朝まで繰り返すため、熟睡感を得られない事が特徴的である。
・自動症
…日中、きちんと生活が遅れているのにも関わらず、その間の記憶がない症状。数分〜数十分。
意識野がもうろう状態に似た恐縮を起こす仮設と、microsleepが原因とされる仮説の2つがある。
・精神面の弛緩
…ナルコレプシーが原因で日常生活が送れず、失敗を繰り返すと、自身を失い、劣等感を抱く。
しかし長期間続くと、ナルコレプトイド性格(narcoleptoid personality)という性格になる。
ナルコレプトイド性格とは、物事に囚われず、人が良く、親しみやすい。
それでいて、諦めやすく、自己主張の少ない人格である。
・その他合併症
…生活リズムが狂うため、肥満、頭痛、多汗症、糖尿病を併発しやすい。
また肥満者や高齢者では、睡眠時無呼吸症候群を疾患させ、日中の眠気強化をするケースが見られる。
以上が主な症状である。もちろん、カタプレキシー同様に、ナルコレプシーにかかったからといって、全てが該当するというわけではない。